恵那市にてキャッシュレス講座
昨年12月1〜2日、ペライチサポーターサミットで訪れた恵那市へ、再び、行ってまいりました。
恵那市は昨年のNHK朝ドラ「半分、青い。」の舞台となったところであり、来年の大河ドラマの舞台となるところ。 今回、改めて訪問する運びとなったのは、岐阜県のペライチ代表サポーター 岩田光洋さんからご紹介頂いた、恵那市役所様、恵那市商工会議所様とのご縁があってのこと。
12月の訪問後、恵那市はすぐにキャッシュレスのイベントを企画。1月24日に100名を超える参加者が集まり、それを受けてキャッシュレス導入の実務についてお話させて頂くと言う流れを、スピード感を持って作られた市職員の高橋さん。
今回、恵那に再びご縁を頂いたので、兼ねてから足を運んでみたかったさるぼぼコインで有名な飛騨高山への視察をする旨、お伝えしたところ方々へ段取りをつけて下さり、当日、同行までして下さいました。
すごく頭の涼しい職員さんで同行までしてくださったけれど、実は重度の方向音痴と言うところが人間味を感じた次第です。
さて、まずは初日は高山へ
地域通貨の成功例、さるぼぼコインの普及状況を見て、聞いてきました。 平日と言うこともあり、また中国の正月「春節」と重なったことから、外国人観光客、それも圧倒的に中国からの観光客がそれはもう大勢!!でも、聞いたところによると、休日は通りに人で溢れかえるそうでまだまだ少なかったとか。
スイーツと日本酒のお店が多い古い町並みを歩いてみると、AliPayとWeChatPayのステッカーがお店の入り口に貼ってあるところがちらほら、そこに数件、さるぼぼコインのステッカーも貼ってありました。ざっと見たかぎりでは、高山の古い町並みのお店でさるぼぼコインを導入している割合は2〜3割くらいと言う印象でした。観光地は地元の人が日常訪れるところではないので、ごもっともと言えばそうなのかなと。
どこのステッカーも貼っていない酒屋さんに入って恐らく店主の奥様と思われる感じの良い方にお話を聞いてみました。ご自身はさるぼぼコインは知っているけれど使っていないこと、キャッシュレスと言っても航空会社系のクレジットカードを使っているくらいで、最近話題になっているようなものには関心はないご様子でした。
高山のこの古い町並みは、古くからご商売をしているところと、空き家になったところに新しく入ってきた人たちがいるところがあるそうで、さるぼぼコインを導入しているところは、そういう新しい方が経営されているお店なのかなと言う印象でした。
今回立ち寄った、酒屋さんとお土産物店はいずれもクレジットカードさえも使えずに、一瞬、言葉を失ったのですが、きっと決済に関する最新の情報をご存知ないんだろうなと思った次第です。
この古い町並みから2,3本通りを離れたところに地元の方々が利用する商店街にある免税カウンターを訪れました。
と言うのも、Twitterでこの免税カウンターのアカウントの中の人と連絡を取って、お会いする約束をしていたから。行ってみてびっくり!!
まずは、薬局が免税カウンターをやっていること。そして、QRコード決済のほぼ全てを導入していること。それだけに止まらず、世界各国から訪れる観光客に対応するために、ポケトークで会話をカバーしていること、今後、シェアサイクルやecbo cloakの導入を検討していること、送客のための導線設計についてなどなど、まさに政府が推奨するデジタルトランスフォーメーションを実現しているオーナーさんだったんです。
この視察で、恐らく一番の収穫が、このオーナー田中さんのお話を聞けたことだったような気がします。興奮冷めやらぬまま、次は、さるぼぼコインの発行元でもある飛騨信用組合の入るスーパーへ。ここではさるぼぼコインのチャージ機があると言う情報を高橋さんが仕入れて来て下さっていたので、足を運んでみました。
短い時間ではありましたが、レジで支払いをしている様子などを見ていても、さるぼぼコインを利用している様子は伺えず、レジの方に聞いてみたところ、最近はさるぼぼコインを使う人も増えてきましたよ、とのことでそれ以上、詳しい話は伺えませんでしたが、生活圏であるスーパーでもこれからと言うことのようでした。
ひと通りの視察を終え、恵那市へ向かう道中、翌日に控えたセミナーの打ち合わせ方々、盛りだくさんのお話をさせて頂き、お宿へ送って頂きました。
今回、セミナー、さるぼぼコインの視察に加え、実は、宿泊させていただいた旅館のIT化に関するサポートのご依頼も頂いておりまして、翌日の午前中は、POSレジ対応タブレットとキャッシュレスの導入支援もさせて頂きました。一朝一夕で終わることではありませんが、それでも前に進めるための道筋をご提案させて頂きました。
ここまででも十分に濃い時間を過ごしているのですが、最後に本命のキャッシュレス導入実務講座を行って締めとなりました。
30名ほどの方がご参加くださった講座では、ご年配の方もいらっしゃったのですが、スマホはお持ちではなかったようで、恐らく十分なご理解には至らなかっただろうと感じています。
ただ、前向きに行動しようと真剣に話を聞いてくださっている方が大変多く、限られた時間ではありましたが、精一杯お伝えさせて頂きました。
今回ご依頼頂いた、キャッシュレス導入の実務講座は、初めてのテーマになりますが、実は、経営者の方々にとっては一番重要で、一番要となる部分。可能であれば、導入講座だけでなく実務講座まで受講して頂けるのが、最も有効なことと考えています。
恵那への再訪にあたり、微に入り細に入り配慮をして下さった恵那市職員の高橋様、片道2時間もの移動のために運転を引き受けて下さった同じく市職員の熊田様に改めてお礼申し上げます。