消費者向けキャッシュレスセミナー

山口県宇部市で消費者向けキャッシュレスセミナーの講師として登壇してきました。消費者向けの体験会は主催していましたが、セミナーとしてお話するのは初めて、色々とハプニングはありましたが、無事に終えることができました。

平均年齢70歳前後???

FPの頃から今日まで、恐らくこれほど参加者の平均年齢が高かったことはありません。が、政府の目論見通り、キャッシュレス決済比率を2025年までに40%、将来的には80%まで引き上げるには、肝となる世代の方々。

セミナーのはじめに、ガラケーとスマホの割合を確認したところ、およそ2割近くの方がガラケーをお持ちでした。キャッシュレス=スマホと思い込んでいる方も大変多いですし、スマホでなければ、そう言い切る方もいるのが現状です。

しかし、高齢者にとってスマホを購入することも、使える様になることも、スマホ決済を利用することも、それぞれにハードルがあり、決して進めるにふさわしいとは言えません。金融商品で言うところの適合性の原則

適合性の原則とは、金融商品取引業者及び登録金融機関(以下、「業者等」)が、金融商品取引行為 について、顧客の知識、経験、財産の状況及び金融商品取引契約を締結する目的に照らし、不適当と 認められる勧誘を行ってはならないとする原則をいいます(金融商品取引法40条1項)。

最近、報道されている簡保の保険勧誘に関するところは、この原則を思いっきり無視して、それ以上にひどい販売の仕方をしているわけですが...その話は置いといて

積極的に使いたいと考えている場合をのぞいて、基本的に高齢者へのスマホ決済はあまりおすすめできるものではありません。使い方だけではない問題も含んでいるので、今回のセミナーではキャッシュレス=スマホ決済ではないことをまずはお伝えしました。

とは言え、皆さん関心があるのは、スマホ決済。年末から数々のキャンペーンが打たれているのをCMや店頭で見聞きしてご存知でしょうから、納得です。が、やはり、はじめて聞く言葉があったと言う感想もあった通り、スマホ世代にお話する様にはいきません。スライドにない基本的なところの説明を加えたり、少しゆっくり目に話したり、結果的には終了時間をオーバーしてしまい、猛反省。

ただ、アンケート結果を見ると、ご参加下さった大半の方がご理解下さった様でしたので、ホッとしました。残念ながら、ご満足頂けなかった方のことは胸に留めて、次回以降に活かしたいと考えています。

が、消費者向けセミナーを今後もお引き受けするのか、はたまた、事業者向けのみとするのか... 少なくとも、自主開催で消費者向けのセミナーはすでに終了しましたが、要検討と言ったところです。