九州大学−キャッシュレス共創授業報告会
2月1日、九州大学芸術工学部の共創授業「キャッシュレスのデザイン」の報告会が行われました。 キャッシュレス普及における課題を「デザイン」という切り口で「解決案」が学生から発表されました。
先に結論を申し上げると、
どれも非常に面白い!!ユニーク!!
さすが芸術工学部の学生です。
発表された中から、2つご紹介
音を切り口に…
新天町商店街の経営者の方にキャッシュレスについてヒアリングを行ったところキャッシュレス決済の「決済音」が新天町に合わないと言う声がありました。 そこに着目して、各社決済音を検証し、どう言う「音」が好まれるのか?決済時にふさわしい「音」とはどんなものなのか?
その結果、新天町の個店ごとの決済音を作る案や新天町共通の決済音を作る案などが紹介されました。
そして既存の曲をアレンジする形で決済音を披露してくれましたが、ご紹介できないのが残念です。
決済音は、決済端末から発せられているものと、スマホから発せらているものがあるそうで、端末側の音を変えるには色々な問題が想定され難しい様ですが、スマホから発せられているものであれば可能ではないかと。
サービス提供企業のブランドイメージである決済音ですが、事業者からすると確かにお店にそぐわない、と言うケースは少なくないと感じます。
将来的にどうなるかは分かりませんが、全く気づかない視点でとても興味深い提案でした。
はじめてのおつかい「見えないお金でお買物」
日本テレビ系の人気番組の一つ「はじめてのおつかい」のキャッシュレスバージョンを作ると言うもの。 キャッシュレスは、子どもや高齢者が利用しにくいと言う課題がありますが、これを番組を作る事で普及させようと言うアイデアですが、「見えないお金でお買い物」と言うキャッチに惹かれました。
見えないお金だから起こる失敗やトラブルも番組を通して共有することで不安を取り除くことができるのではないかと言う提案は、ごもっともですね。見えないからこそ、見える様にする!
番組のCMも発表者自ら作っていてとてもインパクトがありました。こちらもお見せできないのが残念...
中国人留学生の視点
春節のため帰国していた中国人留学生の発表を直接聞くことはできませんでしたが、この授業に参加したことで訪日観光客の方々が日本でどんなことに困っているのか、どう感じているのか、それを解決するために出されて提案もそれぞれユニークなものでした。
既存のサービスを活かしたり、中国人観光客が興味を持っている日本ならではのものを上手く組み合わせながら、キャッシュレスだけに止まらない提案がありました。
他のメンバーからの解決案も、近い将来、実装されるのでは?と言う実現性の高いものばかりで、紹介しきれないので、ご興味のある方は是非、直接お会いした時にでもお声掛け頂ければ...^^
ディスカッション
この共創授業には、福岡市をはじめキャッシュレス決済事業者、金融機関、新聞社、会計事務所などなど、錚々たる企業が参加しており、学生の発表の後は事業者の方々と共にディスカッションが行われました。
学生の視点は、それぞれの事業者ごとに響くものがあったようで活発に意見交換が行われました。
この共創授業に参加させて頂いたことで、これまで自分になかった視点に気づかせて頂くことができたことは最大の収穫であり、現在、ご依頼頂いているキャッシュレス講座はもちろん、キャッシュレスの体験会などでも反映させて頂いています。また、事業者の方々とご縁を頂いたことで、情報共有させて頂いたことも大変多くありました。
貴重な機会を頂いた、九州大学芸術工学部 尾方先生、西日本フィナンシャルホールディングス 古門戸様、ありがとうございました。心よりお礼申し上げます。