新紙幣発行が決まった今、小さなお店がやるべきこと
2024年、紙幣が刷新されることが発表されました。これまで慣れ親しんできた紙幣と比較して、好き、嫌いと言った好みの違いはあると思いますが、やはり思ったのは、
なぜ、今、新紙幣?
キャッシュレスを推し進めているはずの政府が、何故、今、新しい紙幣を作るなんてことを発表するのか?
と言う思いもありましたが、よく考えたら、現金派にとっては、これは一大事です!!政府のキャッシュレス推進は、本気も本気、超絶、本気の取り組みの様に思えます。
そもそも、紙幣は20年を目安に刷新されているそうですが、新紙幣が流通する様になるまでに5年あります。この間に、
- ATM
- 駅の券売機
- 自動販売機
- 飲食店の券売機
- スーパーやコンビニのレジ
などなど、現金を通している機器は全て新紙幣、新500円玉に対応したものに変えて行かなくてはいけません。その猶予が5年。
きっと、現金経営をされている方は、「券売機じゃなくて良かった。現金派コストが掛からないからいいね〜」と実感していることでしょう。
しかし、キャッシュレス決済が進む中、紙幣の刷新による機器の変更は、当然ながら、
台数削減
キャッシュレス単独機器への変更
に動くことは間違いありません。
ATM、2割以上削減になると予想
全国に約11万台あると言われているATM。維持管理費の高いこのATMの台数を2割削減すると発表している金融機関は地方銀行だけでなくメガバンクも同様の動きをしています。利用者の少ないATMの台数が減るのは当然のことです。
それでは現金が引き出せなくて、不自由だ!!
と言う方々には、昨年、キャッシュアウトと言うスーパーのレジや駅の券売機から銀行口座の残高を引き出せるサービスが解禁されました。そのことで、ある程度、ATMの削減により不自由は解消される様な気がします。
銀行が維持管理費を削減するためにATMを減らそうとしているところで発表された新紙幣への刷新。銀行は、現在流通している現金に加えて、新紙幣、新500円に対応したATMの開発依頼をし、必要な台数の発注をするわけですが、その必要台数が2割を超えて削減されると予想します。なぜなら、これほどベストなタイミングはありませんから!!
現金対応の有無で変わる、飲食店の券売機
飲食店の券売機や自動販売機の買い替えももちろん必要です。すでにスマホ決済や電子マネーに対応した券売機や自動販売機は登場していますが、今後は、
現金に対応した機種にしますか?
現金、対応なしの機種にしますか?こちらの方が、お安くなります。
と選択制になることでしょう。
自動車にオートマが誕生し、「オートマなんて運転しているうちに入らない!!」と言われていたにも関わらず、今では、オートマ車しか一般の自家用車では流通していないのは、周知の事実です。
まさに現金商売とは、車に例えると、マニュアル車を意味しているのです。
現金商売は余計なコストが掛からず安泰のうそ
機会をメンテナンスしたり、買い換えたりする費用が掛からない現金商売は、コストが掛からないから何より。
そう考えている経営者も多いことでしょう。
しかし、ATMが減り、飲食店などでの券売機でキャッシュレスが進むことで、間違いなくキャッシュレス化は進みます。
日本よりもキャッシュレス決済の普及している多くの国で、キャッシュレス普及の要因にATMの削減が大きく影響したと言う結果も出ています。
参考)10万人あたりのATMの台数とキャッシュレス決済比率
日本 … 約128台 / 19.9%
デンマーク … 約59台 / 60.9%
スウェーデン … 約43台 / 51.5%
キャッシュレスが進むことで、現金しか使えない店を敬遠する消費者が増えてくると言うことです。因みに、キャッシュレス決済に対応していない店舗を避けることがあるかと言うアンケート結果では、常に対応していない店舗は避けるようにしている、対応していない店舗は避けることがあると回答した人(家計簿アプリ利用者)は58%いる事が分かりました。
さて、この数字をどう捉えるか?
確かに、設備投資の必要がない現金商売ですが、これまで何とかなったかもしれませんが、これからも同じように何とかなると言い切るには、時代が違いすぎると思いませんか?
経営者がどう考えようと、消費者のキャッシュレス化は進んで行きます。キャッシュレス決済の導入は売上げアップと言うよりも、将来的に売上げを下げないための最低限の対策と考えています。弊社からのご提案は、商売を続けるのであれば、
商売の規模に関わらず、
キャッシュレス決済を導入しましょう。
キャッシュレスセミナーはこちら