もしも、余命3ヶ月と言われたら・・・カードゲームを通して自分と向き合い考える価値観
こんにちは!!キャッシュレスからはじめるIT経営を推進する、CROSSHEART 伊藤です。
先日、もしバナゲームと言うカードゲームをしました。
もしバナゲームとは
余命が告げられた時、残された日々をどう過ごしたいか、何を大切にしたいか、そんなことを考えるカードゲームで、ゲームとは名ばかりで、悩ましくかなり考えさせられるゲームです。
このゲームは米国Coda Allianceという団体の作成・販売するカードゲーム「GO WISH」を忠実に日本語へ翻訳した上で、日本語版独自のルールを加えたもの。医療・介護関係者の方々を中心に注目を集めているようです。
新サービス、新プロダクト、新規事業
デジタルやIT、キャッシュレスとはなんの関係もなさそうなものですが、実は、1年少し前からデジタル資産の相続対策として、サービスやプロダクトの開発に取り組んでいます。キャッシュレス決済が普及し始め、昨年からはNFTなども注目を集めています。デジタルで完結する金融サービスも増え、万一の時、いかに家族にそれらの情報を引き継ぐか、デジタル遺産がメディアで取り上げられることも増えてきました。
2019年にスタートしたキャッシュレスアドバイザー養成講座では、アドバイザーの方々がキャッシュレスの使い方だけでなく、いつか訪れる死後、残される家族のことを想定してデジタル資産やデジタル遺品についてもアドバイスを行えるように養成講座の内容もアップデートしているところです。
そんなこんなの一環として、「福祉と老後と介護とITと」と言うテーマで同世代の友人&知人と始めた座談会と言うか茶話会で知ったのが「もしバナゲーム」
コロナ禍の自粛期を待って開催したと言う訳です。
この数年、相続周りがとても賑やかになっています。
2015年の相続税法改正による相続税の増税を皮切りに、遺言書の一部がPCで作成可能になったり、預貯金の払戻制度や自筆証書遺言の保管制度が創設されたり、他にも。パソコンやスマホに家族がログインできない問題もあります。
デジタル庁ができ、これから次々にアナログからデジタルに変わっていく渦中にある状況なので、相続周りも法改正やDXが進みスマートになっていくことが予想されますが、かれこれ9年近くスマホやPCのアドバイザーをしておりますと、一般の方々にすぐすぐ浸透するものでもないと言うこともよく知っております。合わせて、一応FPと言うことで言うと、相続と言うか身内が亡くなった後の手続きの煩雑さは、FPを取得した1998年当初から課題として持っていました。
カードゲームを通したきっかけづくり
日本では長い間、「お金の話」はタブーとされてきました。お金の話となる相続の話は、その必要性は感じているものの、やはりしずらいと言うのが多くの人が感じているところです。
COTEN RADIOの深井龍之介氏の著書「歴史思考」で、江戸時代、お金が稼げなかった公家や武士が偉いとされていて「稼ぐ人が偉い」と言う価値観ではなかったとの指摘があります。資本主義社会と移り変わっていく中でお金を稼ぐこと、稼げること、多くのお金を持っていることに価値が置かれるようになったことが、「お金の話」がタブーとなってしまった一つの理由なのかもしれません。
しかし、南海トラフ地震よりも場合によっては高い確率で明日やってくるかもしれない死に備えて、備えておくことは大切なことで必要と感じている人が率先して「もし、私が余命3ヶ月となったら」そんな自身の考えを家族に話しかけることからはじめられると、家族も考えも変わってくるのではないかと感じます。
CROSSHEARTでは、もしバナゲームの体験会をはじめ、各種セミナーやイベントを開催して参りますので、ぜひ、ご期待下さい。