リテールテック、スマホ決済セミナー、近未来体験セミナーレポート

今月は偶然にもキャッシュレス関連イベントに参加する機会を得ることができましたので、簡単ですがまとめてレポート致します。

リテールテック in ビックサイト(3/5)

東京出張のタイミングと運良く重なって、参加したリテールテック。 直前での申し込みだったため、セミナーの参加は叶いませんでしたが、企業の出展ブースを見て回りました。2時間もあれば気になるところはチェックできるだろうと言う考えは甘かった。3時間以上歩き回ったところでイベントの終了時刻となり、救われた思いでした。

さて、今回のイベントで一番見たかったのは、LINEのテーブル決済。残念ながら、時期尚早の様で普通に「LINE Pay」の説明及び体験ブース。詳しくはLINEの公式ブログで。 ブースのスペースをかなり広くとっていたこともあり、また、LINE PayのQRコード決済を体験できるとあって、リテールテックのブース内では、恐らく、1番の賑わいだったのではないかと。

参加者がどこから来ているのかは分かりかねますが、これほどまでに未体験の人がいるのかと、改めて現実を見せつけられた印象です。因みに、私はLINEのキャラクターが描かれた水欲しさに行列に並んだ次第です。

今回、参加して良かったのは「キャッシュレス決済の主流」を感じ取れたこと。 今でこそ、低コストで導入できるQRコード決済が注目されていますが、誰もが口を揃えて言う様に「事業者が多すぎて選べない」と言うのが現状。その課題を解決してくれるのが「マルチ決済端末」です。

 

クレジットカード、電子マネー、QRコード決済、全てに対応したものやQRコード決済を自動識別するもの、国内外問わず数多くの企業が出展していました。一つの端末をメーカーと代理店がそれぞれ出展していたり、東アジアの企業がイベント限定で通訳のできるスタッフを動員していたり、キャッシュレスの進む海外企業が進出してくるのも当然だよなと思いつつ、各社見て回りました。

 

その他にもゲームセンターのゲーム機にQRコード決済が搭載されていたり、小規模の店舗でもオリジナルのキャッシュレス対応タグが作れるサービスがあったり… デジタルサイネージと券売機が融合したもの、自社ポイントを発行、管理、決済にまで使えるワンストップサービスなどなど、今後のリテール分野におけるICT、IOTの導入イメージが広がりました。

各種補助金を利用して、これらの端末を導入するのか、はたまた現金商売を貫くのか、経営者の判断が問われるところですが、小規模事業の経営者の目線でアドバイスや導入支援が求められることを確信したイベントでした。

 

スマホ決済セミナー in 北九州(3/19)

生まれ育ったお隣の北九州でスマホ決済セミナーがあると知ったのは、Twitterで繋がっている方から。キャッシュレスに関する情報は、兎にも角にもTwitterが最も早くで豊富です。

 

さて、会場はAIMビル。あまりにも会場が広かったために、100名を遥かに超える参加者がいたにも関わらず、賑わってる感に欠けていたのは少々残念でしたが、ここでは、3月1日にリリースされたばかりの「J-Coin Pay」が出展。紹介される情報は、目新しいものはなかったものの、なんと言っても銀行連合の一つの柱となるため、参加金融機関も一緒にブースに入っていたこと。QRコード決済については、金融機関は出遅れ感もあっただけに、意気揚々と、そんな印象を受けました。

ここで一番の注目は、経済産業局のキャッシュレスに関するセミナーと北九州で行われたキャッシュレス実証実験の報告。 キャッシュレスで最も注目されている「消費者への最大5%還元」の具体的な情報を取得したかったのですが、予算が通過した訳でもない今のタイミングでは、すでに発表されている情報の行間を聞くことができた、と言ったところでした。

 

実証実験の報告では、利用者の声、導入者側の声を知ることができました。導入店舗の経営者は、ここに限ったことではないのですが、簡単で便利なだけに「利用者を増やして欲しい」と言う声が上がっていました。ただ、言わせていただくなら、ここは、政府、事業者、経営者がそれぞれの立場で努力が必要なところ。ここでも、ただ、導入するだけではないことを、アドバイスならびに支援できる人材が求められていると実感しました。

  

近未来体験セミナー in 福岡市(3/22)

他のイベントより、キャッシュレスと言う言葉が薄く感じられた福岡市商工会議所主催のイベント。 キャッシュレスはもちろんだけれども、この機会に業務の効率化を計りましょうと言う提案。個人的に注目している2月にローンチしたメルペイさんはじめ、QRコード決済だけでなく、マルチ決済端末やポスレジ、バックオフィス代行業などが出展していたのが特徴。バックオフィス業務をしている事業者に誘導すると言う印象でした。

出展事業者のプレゼンは聞かずに、各ブースを回ってこれまでに資料をもらったことのない事業者の話を聞いて早めに会場を後にしました。

いずれの会場もとても賑わっていて、キャッシュレスへの関心度が極めて高いことを実感しました。昨年8月からセミナーや体験会を開催してきましたが、ようやく世の中が動き始めようとしているのかなと感じました。

4月以降、経済産業省から新しい情報も随時出てくると思われますので、10月の消費税増税に向けてキャッシュレスの普及と導入、ならびに導入支援に力を注いで行きたいと思います。