Web3.0の広がりとこれからのファイナンシャル・プランニングのあり方

こんにちは!キャッシュレスからはじめるIT経営をサポートする、CROSSHEART 伊藤 です。

先日参加したリアルイベント、シェアリングエコノミー協会主催「シェアリングエコノミーとDAO活用の可能性」について感想をまとめてみました。

新分野への興味の根底にあるもの

2012,3年頃、家計簿アプリの誕生で「これからお金は手元で管理する時代になる」と、ファイナンシャル・プランナー(FP)の仕事のやり方が変わることを実感しました。それ以来、金融に関連するテクノロジーには特に関心を持ち、可能な範囲で情報収集をしています。

その過程で、従来の終身雇用や住宅購入、大学進学を前提としたコンサルティングから、テクノロジーの進化や価値観の変化といった、時代の変化に沿ったファイナンシャル・プランニングが必要なフェーズに突入していることを強く感じているのは、マーケティングについても学びと実践を続けてきたことから感じるところだと自負しています。

この変化によって新たな課題も顕在化しており、テクノロジーを使ってどのように解決できるのか、自らプロダクト開発に取り組むと共に模索していきたいと考えています。

さて、今回のイベント参加は、進化のスピードが早く、次々に新しい価値観の元に誕生するサービスが溢れているなか、人々がどのように受け入れ順応し、緩やかに価値観が変わっていくのか。それらがお金の使い方にどんな影響を与え、先々、どのように相続されていくのか、そんなことを念頭に参加しました。

DAOの自分なりの理解

シェアリングエコノミーとDAO活用の可能性

解像度はまだまだ低いものの、技術の進化により

  • これまで出来なかったことができるようになった
  • 従来より、圧倒的に早くて安くて簡単にできるようになってきた
  • これまでの常識や当たり前が時代にそぐわなくなった

ことを実感しました。DAO法人が日本国内において認可されるためには、法改正を避けては通れず、道のりの険しさを感じずにはいられません。既存のトップダウンスタイルの組織ではなく、管理者が存在しないメンバーが共同所有を行うような組織は理想的と思える一方で、自分の意見を言わない、否定されることを過度に嫌う傾向の強い日本では機能することができるのか、と言う疑問が今はまだ拭いきれません。

Web3.0にはDAOの他、メタバースやNFTなどが含まれます。盛り上がりの理由は、インターネットが一般に解放されたWeb1.0、巨大プラットフォームのFBやGoogleが広がったWeb2.0に継ぐWeb3.0。とんでもないビジネスチャンスの到来を意味します。

大企業も個人もその市場を取りに行こうとしており、さらに国も骨太の方針2022でこの分野の環境を整えると名言しています。なぜなら、日本の未来が壊滅的に危機的状況にあるから。

ー失われた30年と言われ日本の国際競争力が下がっているところにコロナ、ロシアのウクライナ侵攻がさらに日本一人負けのような状況を生み出してしまっている今、日本の未来を明るく照らす分野は非常に限られています。その限られたモノの一つがWeb3.0。ー

変化を受け入れることで生きやすくなる

文章を書く時に多くの方が有料サービス「Microsoft365」のwordを使いますが、Googleは無料でOfficeソフトと互換性のある類似サービスを提供しています。ここがWeb1.0とWeb2.0のビジネスモデルの違いと理解しています。

Web1.0の時代には、文章を書くことや表計算をすることを一つの形式で行うことが技術的に出来なかったために、文章作成のword、表計算のexcelとソフトを分けざるを得なかったと聞いたことがあります。しかし、今ではそのどちらでもないメモアプリ「Evernote」や「Notion」では、一つのアプリで一つのノートでそれらの機能を実装しています。

インターネットが解放されるまでのTHE 昭和からWeb1.0まで、Web1.0からWeb2.0まで、そしてWeb2.0からWeb3.0までと変化のスピードが早くなっています。当然、ビジネスはネットの世界だけの話ではないので、リアルといかに融合するか、リアルをいかに時代にあったビジネススタイルに育てるか、全分野に新たな活路が見出せる技術の進化は未来への期待ばかりで、Web3.0時代の自身の活路を見出そうとしているところです。

「もう自分にはムリ」と感じるテクノロジーの進化かもしれませんが、私たちの子ども、孫世代にとってはそれが当たり前の時代になります。価値観も常識もそしてライフスタイルも緩やかに変わっていきます。

幸か不幸か私たちは人生はまだまだ長い!!

普通に生活していたら、そう簡単に死ねません。 そう簡単に死ねない以上、どうせ変わる世の中なら受け身でふりまわされる側ではなく、全身で今の変化の渦の中に飛び込んでみると、新しい発見があるかもしれません。