ITが解決できること

ペライチサポーターサミットに参加し、通常のクライアント様と異なる事業者の方々の現状をお聞きして気づいたこと、日頃から感じていたことを、ここに簡単にまとめて見たいと思います。

まず、一番強く感じたことが、

ITが解決できることは、まだまだ、まだまだ、まだまだ沢山ある

と言うこと。直接部門(製造、開発、営業・販売等)も間接部門(人事や総務、経理、情報システム部門)も、ITはまだまだ、普及したという状況にはないようです。言い換えれば、ITが解決できることがあり過ぎて、事業者の方々に情報が行き届いていないと言うことのようです。

これは、ファイナンシャルプランナーとして一般のご家庭の相談を受けていたころにも感じていたことで、政府や行政が色々な施策を行っていても、その情報が届いていなかったり、間違って伝わっていたりすることが一つの大きな課題と言えます。そのために、行政や事業者が自ら発信ができるSNSは、無料で利用でき、使い方次第ではとても強い武器となります。

 

SNSの役割

これまで紙で発信されていた情報も、今ではネットで見ることができるようになり、より広く知ってもらう、そして情報を届けると言う意味でSNSの登場は、最強のツールです。まず、知ってもらうことからしか始まらないため、

  SNS運用代行

と言うサービスもあります。SNS運用代行を行っているところもピンキリで、実績のあるところもあれば、web制作とセットで請け負うものの、その実、SNS運用のスキルを持ち合わせていないケースも少なくありません。

また、SNS運用代行も、その目的によって活用法は異なります。先日訪問した、中山道沿いにある400年続く料理旅館「いち川」さんはお客様は増加傾向にあり、認知度アップのためより、リピート率を上げるための活用の方が良いかもしれません。

製造業や間接部門では、SNSの運用は関係ないと誤解しているケースもあるようですが、製造工程や商品のこだわりを発信する事は、お客様からの信頼を得る上で欠かせません。

とは言え、外部に任せるまでもなく、自分たちでできるのがSNSの良いところです。ここで考えるべきは、コストを掛けて外注する場合と担当者をつけて運用場合の目的、送客導線、運用導線、コストと言った全体を考えてからが選択するのが理想的です。

 

ホームページ

SNSで認知してもらうことができた後の受け皿として準備しておきたいのは、商品やサービスのみならず事業者の全ての情報が網羅されているホームページは欠かせません。中小企業でホームページを持っていない事業者は半数を超えていると言うデータがあります。

その理由の一つは、ホームページ制作コスト
インターネット革命と言われていた2000年頃、HPの制作費用は100万円越えは当たり前でした。中小企業はもちろん個人事業においては、おいそれと導入できるものではありませんでした。

ただ、無料でホームページを制作できるJimdoやwixなどが次々に登場し、昨今では、さらに技術は進化し、専門の知識がなくてもホームページが作れるペライチやクローバなどのサービスが注目を集めるようになっています。

多くの事業者の方がホームページの必要性を感じているものの、ここでは、最新情報のアップデートされていないと言う問題があります。

ここでも”情報”が届いていない、見方によってはキャッチできていないとも言えますが…。

 

予約・申込み・受付

さて、SNSやホームページを通して興味、関心を持って下さった方が実際に”お客様”となる時の受け皿として、例えば、ECサイトからの購入やネット申込みや問い合わせと言った行動を起こそうとした時に、いかにストレスがなくスムーズに目的が達成できるか?

もちろん、ここもITが解決できる部分です。事業者の方も経営者であると同時に消費者でもあるため、「 うちもこんな風にできたらいいなぁ〜」とITの導入イメージがしやすいところですが、それを誰に聞いたら良いのか、どんなサービスがあるのか、どのくらいの費用がかかるのか、実際には、導入のために調べたり考えたりする時間もなかなか取れないと言うケースは多いようです。

そのため、たまたま知ったサービスを比較検討する事なく導入すると言うのは、IT化する上でのあるあるです。

 

顧客管理・受注管理

予約や申込み、購入と言ったお客様のアクションは、IT化を進めることによって顧客管理や受注管理と言った業務と連動させることができます。そうする事で、漏れなく・ダブりなくできるのですが、手書き伝票や手動での作業になると、ミスの要因となり、場合によってはお客様に迷惑をかけてしまうことになります。

この分野のIT化になると、事業規模によっては業務フローや工程管理の見直しを踏まえてのサービスの導入が望ましいケースも少なくありません。

 

経理・会計

社内においてできる限りのIT化が進んだ時、経理業務もIT化で一気に時短が測れます。そして、キャッシュフローが明らかになり、リアルタイムにマーケティング戦略の変更や早め早めの経営判断を下すことができるようになります。

 

まとめ

上記以外にも、従業員のタイムカードに始まり、経費精算などもIT化が可能です。マニュアルの制作から共有、議事録の作成、共有なども容易になります。

ITが事業の課題を解決できることはあちこちにあります。低コストなものから高額なものまで様々ですが、企業のビジョンにあったIT化は商工会議所やミラサポに依頼すれば専門家を派遣してもらうことができるので積極的に活用することをお勧めします。

ただ、そう言ったところを利用するにはハードルが高いとお感じになるのであれば、私、伊藤までお気軽にご相談下さい。