私は、現金派です!!

と断言する人も受け入れるキャッシュレスとは?

いつもニコニコ現金払い

日本人にとってこの言葉ほど、健全でお金にキレイと言う印象を持つ言葉はないのではないでしょうか?

一方で、これまでタブーとされてきた「お金の話」が、消費税増税とセットでキャッシュレスと言う言葉で連日メディアで取り上げられているのを、快く思っていない方も多いと思います。

私がキャッシュレスアドバイザーと公的資格でもない肩書きを敢えて名乗るようになったのは、この夏ころだったと思います。それ以来、頻繁にキャッシュレスについて発信する機会が増えたのですが、それに呼応して「私は、現金派ですから」とお声掛け頂くことも多くなりました。

ただ、そんな現金派の方々にこれからの「お金」についてお話をすると、ほとんどの方が「分かりました。受け入れます。」そう言われます。

そのお話をここで少しご紹介したいと思います。

  

人手が足りません

ほんの数年前まで、新卒の学生の就職先がなく就職氷河期と言われていたことを覚えているでしょうか?でも今や学生の売り手市場となり、内定蹴りも見越しての企業の採用活動はこれまでとは違う労力を使うものとなりました。

新卒市場に限ったものではなく、アルバイトやパートでも時給をあげても求人への応募がないと言うのは珍しくなく、人が採用できずに会社をたたむ企業が出てくるようになりました。また都心部だけでなく地方のコンビニでも外国人の方が働いているのは見慣れた光景となりました。

募集しても必要なだけの人材が集まらない以上、今いる人材でこなしていかなくてはいけません。そこで企業はITを使った業務の効率化に取り組んでいます。実は、キャッシュレスも効率化の一つの手法です。

SankeiBizより

すでにキャッシュレス専門の飲食店も登場し、大手フランチャイズ店も粛々とキャッシュレス化に向けて準備を整えています。

レジを閉めたり、レジにお金を入れたり、1店舗がレジ周りのお金に掛かる作業時間は、レジ1台あたり平均25分と言われていて、業務全体に締めるお金に関わる作業時間は、規模の小さいところほど大きくなる傾向にあると言う調査結果があります。

キャッシュレスにする意味と言うのは、こうした人材不足に対する対策という一面があります。

 
訪日外国人の増加

すでに多くの人が感じているように、訪日外国人観光客が近年、増加しています。昨年一年間で2869万人の観光客が来日し、東京オリンピックが開催される2020年には3300万人の来日を見込んでいます。

来日する観光客の約75%は中国や韓国など東アジアからで、彼らの母国ではキャッシュレスが非常に進んでいます。特に中国ではアリペイやウィチャットペイと言ったQRコードでの決済が普及しており、それらを日本でも使えるようにしている企業も続々と増えてきています。

訪日外国人の方々が為替レートを気にしたり通貨を交換したりと言う手間が掛からないキャッシュレスによる決済を利用できることで、彼らの購買行動を後押ししています。

キャッシュレスは、謂わゆるインバウンドによる売上げアップの効果が期待できると言う特徴があります。

 
人口減少

日本の人口が減っているのはご承知の通りです。人口が減れば、既存のインフラは徐々に不要となって行きます。顕著なのは学校です。全国で毎年500校の学校の廃校になっています。

多すぎるものの一つに銀行のATMがあります。日本全国では13.6万台あり、これを維持するために年間1兆円程度の費用が掛かっているそうです。

にも関わらず、ATMでの利用件数も取り扱い金額も対前年比で下がっています。また、金融庁が行った調査によると、メガバンクの利用者のうち、およそ講座だ残高の半分は口座引き落としの支払いなどが行われ、現金として引き出す金額が少額傾向に移っていると言うことでした。

この様な背景から、ATMの削減、相互乗り入れなどの話が上がってきています。みじかなところでは、西日本シティ銀行は2割のATM削減を予定しています。
つまり、町からATMがジワジワと減って行くのです。

さてそうなると困るのが、一般の消費者ですよね。どこでお金を下ろせば良いのでしょうか?安心して下さい。これからはATMの代わりに、例えばスーパーのレジや駅の券売機でお金が引き出せる様になります。これをキャッシュアウトと言います。

もちろん、他行の銀行から引き出しをする際には手数料が多く掛かります。銀行でもないスーパーで引き出しをするとなれば、手数料はさらに高くなりそうな気がしますよね。

もちろん、どういう風に変わって来るのか分かりません。ただ、すでに銀行窓口での手続きがATMよりも手数料が高く設定されていることを考えると、現金を利用する人のためのサービスの維持管理費は、現金利用者にご負担頂く、そう言うことも想定されます。

人口減少時期に突入した日本は、今後、減りゆく人口に合わせた数、量、規模に縮小していく、今はその過程にあり、キャッシュレスはその大きな流れの一部を担っていると言う見方もできます。

  

銀行の役割

今、お給料をキャッシュレスサービスのウォレット(ネット上の財布)に振り込むことができる。そんな法案が検討されているそうです。給与振込は銀行の専売特許。仮にこんなことが実現してしまったら、銀行の役割はどうなっていくのでしょう?

Amazonの出店者には、状況によってはAmazonがお金を貸してくれます。クラウドファンディングで資金を調達することもできます。

絶対に銀行でなければならないこと、銀行にしか許されていなかったことが、切り取られて民間企業が行うようになっています。

バブル崩壊後、1990年代の様に銀行の再編が行われるかも知れません。

 

まとめ

キャッシュレスは、一見すると目の前の支払い方法、精算方法のことだけに捉えられがちですが、実は世の中の変化を表す氷山の一角なのです。キャッシュレスにすると儲かる、得をすると言うこともあるにはありますが、それ以前にキャッシュレスにしなければ、不自由をきたし経済的な負担が出てしまう、生きづらい世の中になる、と言うことも言えます。

キャッシュレス導入講座では、氷山の一角ではなく、水面に隠れる氷山の部分についてもご紹介し、安心して安全にキャッシュレスに取り組んで頂ける様にご支援をさせて頂いております。