学生に向けた講義

昨日10月22日は九州大学「キャッシュレスのデザイン」の授業。
今回の授業は、西日本フィナンシャルホールディングス、LINE Fukuoka、そして私が講師を勤めました。 

 

 

西日本FH より、銀行の役割と今後

 

まずは、銀行組織がどんな風になっているのか、全国に銀行がどのくらいあるのか、はたまたATMが何台あるのかなど、銀行の現状について紹介があった。

西日本銀行と福岡シティ銀行が合併してできた西日本シティ銀行は、全国に先駆けて銀行アプリをリリース。北九州では地元企業を支援する上での拠点となる一体型の北九州ビルが昨年11月にオープン。ATMや預金窓口だけでなく、ビジネスサポートセンターや創業応援サロンなどもある。

福岡県民であれば、西日本シティ銀行と福岡銀行の口座の両方、またはいずれかは持っていることは、参加学生、企業の方の状況からも明らかだった。ATMの台数は1,300台にものぼると言うことだったが、つい先日、このATMの台数を2割削減するとの発表もされている。

 

 

西日本FHとしては、今後も地元密着型の金融機関として、地域の声を取り入れながら時代にあったサービス向上を測るとのこと。

  

LINE Fukuokaの施策

 

 LINEは福岡市の公共施設、および民間施設に置いてLINE Payの実証実験を行なっている。LINE FukuokaはLINEの100%出資子会社で、LINEの行う様々な業務を支援しているとのこと。

LINE は、キャッシュレスの仕組み作りを4年前からスタートしており、追随するキャッシュレスサービス提供企業より先行している。また、国内に置いてLINEのダウンロード数は7,300万人、うち3000万人がLINE Payに登録している。あくまでもダウンロード数であり、登録者数であり、LINE Payの利用者数ではない。利用者数については非公表。

LINEは、福岡市と包括契約を結んでおり、LINE Payのみならず、粗大ゴミの回収予約がLINE上でできるようになり、年内にはLINE Payで粗大ゴミの回収費用の支払いまで出来る様になると言うことだった。

    

お金のカタチ

 

私からは、「お金のカタチ」をテーマにした授業を行なった。
幸い、500円札を保管していたため、学生の皆さんに見ていただきながら、500円硬貨と500円札のメリット、デメリットなどを考える時間を設けた。

そもそものお金の成り立ちにも触れた。と言うのも、紙幣は日本銀行が印刷しており、硬貨は造幣局が作っている。時代劇を見ても分かる通り、日本でも世界でも昔は硬貨だけだった所に、保管も大変だからと硬貨との引換券として誕生したのが紙幣の始まり。そんな流れを辿っているにも関わらず、ある意味、それを逆行するかの様に、500円札は500円硬貨へと変わったことも合わせて紹介した。

硬貨と紙幣のメリットをある意味、包括したものがキャッシュレス、つまりデジタル化されたお金であると言う見方を前提に、デジタル化が大きく進んだと言われる、3億円事件についても紹介した。3億円事件は、現在の東芝の従業員のボーナスを運搬中に起こった事件。現金を輸送する危険性から、給与やボーナスの給与振込が進んだと言われている。世の中全体を変えるためには、それほどの衝撃的なことがなければ、そう簡単に動かないこと。そしてキャッシュレスが容易には普及しないであろうことに気づいてくれたら、今後の演習の役の立つのではないかと考え、「お金のカタチ」をテーマに取り上げた。

最後に

今回の授業の中で、インターネットバンキングをしているか学生に質問をしてみたところ、ほとんどの学生がキョトンとしていました。あまりの衝撃に、早速、インターネットバンキングの普及率を調べてみたところ、34.8%もの人が使っていないことが判明しました。月に1回以上使っている人は43.4%と半数にも到っていないのは、2000年から利用している私にとっては、衝撃的な事実でした。

もっとも、会社勤めをしていて、色々な支払いが口座振替えやクレジットカード払いで完結出来る多くの方には、それほどインターネットバンキングの必要性は感じないでしょうし、それ以上にキャッシュレスは、手続きが面倒でセキュリティが不安と感じても仕方のないことかもしれません。

 

私自身も、キャッシュレス普及を推進していく上での課題と対策を考える、非常に良い機会となった授業でした。

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